真昼の不思議な物体
フィルムは物質。
冒頭画面であまりにもスクラッチノイズが多かった。CGかと思った。たぶん違う。本編が始まると、ノイズは急に少なくなったからだ。
しかし、全く無くなったわけではない。35mm フィルムで上映された映像は、フィルムが物質であり、映画はそこを通過した光であったことを思い知らされる。モノクロでコントラストが強く、ハイキー気味で撮られている映像は、解像度によるざらつきを目立たせる。それは忘れ去られた自分の遠い記憶のようにも感じた。
2022.05.31
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